日本語には意味がよく分からない横文字がたくさんあります。
一方中国語は、新しい概念もできるだけ漢字に訳す言語。
中国語を知ることで、日本語の理解が深まることがあるかもしれません。
第二弾となる今回紹介するのは次の用語です。
「灰度」はグレー、つまり白でもなく黒でもなく、その中間ということですね。
白でもない黒でもない、と聞くと脱法的なニュアンスも感じてしまいますが、開発の文脈でこれを使うと、そんな危険な香りなど一切ありません。
そう、これはソフトウェア開発でいう「カナリアリリース」のことなのです。
開発中のシステムを、限られた対象に少しずつリリースしていって、その後いざ本番、という手法ですね。こうすることで実際にユーザーが使ったらどういう影響が出るのかといったことを少しずつテストできるわけですね。
ちなみになぜ「カナリア」と言われるかというと、その昔、炭鉱掘削の際にカナリアを連れていき、もしカナリアが鳴くのをやめてしまったらそこには有毒ガスが充満している可能性が高い、という手法をとったことに由来しているのですね(あれ、やっぱり不穏な空気が…)。
カナリアが文字からなくなったことで歴史的な経緯は消えてしまいましたが、日本語でパッと聞くよりは分かりやすいように思います。